ブログ無段
バカまっしぐらなダメ人間の古川土竜が、トチ狂った妄想を膨らませたり、ネジ曲がった暴論を吐いたりするわけで。にょほほほほ。

スピルバーグ監督の『続・激突! カージャック』。

イギリスの雑誌「エンパイア」の読者投票で、史上最も偉大な映画監督にスティーヴン・スピルバーグが選ばれたそうで。
ってなわけで、今回はスティーヴン・スピルバーグ監督の劇場映画デヴュー作『続・激突!/カージャック』を御紹介。

ゴールディ・ホーンは幼い息子を福祉局に奪われ、前科があったことから引き渡しを拒否されていました。
シュガーランドにいる息子を取り戻そうと考えた彼女は、テキサス州立囚人更正施設に収容されている夫ウィリアム・アザートンに協力を求めます。
ゴールディはアザートンを連れて施設から逃亡し、警官マイケル・サックスの拳銃を奪います。

ゴールディとアザートンはサックスを脅し、彼を人質にしてパトカーで逃走します。
ベン・ジョンソン率いるパトロール隊は、ゴールディ達の追跡を開始しました。
逃亡を続ける中で、ゴールディ&アザートンとサックスの間には奇妙な友情が芽生え始めるのです。

邦題は『激突!』の続編のようですが、全く繋がりはありません。
ちなみに『激突!』はテレビ映画です。

どうしても邦題からはカーアクション映画を想像してしまうのですが、アクション映画ではないでしょう。
車が走っているシーンはかなり多いんですが、全編に渡ってカーアクションがたっぷりと繰り広げられるわけではなく、ノンビリと走っているだけのシーンもあります。

「子供を取り戻すため」という部分が同情を誘うためのポイントになっているのですが、それを遥かに超えるほど、ゴールディの行動が常軌を逸しています。
ゴールディは共感を拒否したままで、イカレポンチっぷりをエスカレートさせていきます。
そもそもゴールディが息子を取り返すために囚人アザートンを違法に連れ出す時点で、「それは違うだろ」と思ってしまうのですよ。
アザートンを連れ出したところで、何の意味も無いでしょ。
むしろ囚人を連れ出すことで、警察に追われやすくなってしまうと思いますが。

それと、ゴールディが不法行為に出る前に、まず法律の範囲内で他に何か方法が無かったのかと思ってしまいますな。
「子供を奪われて取り戻せない」ということが、ゴールディの台詞で語られるだけなので、そこでの彼女の気持ちがあまり伝わってこないんです。
犯罪に出る前に、まずゴールディには他に方法が無かったのだと観客が納得できるように、合法的な選択肢を排除して欲しかったところ。
そうすれば、ゴールディの哀しみ、苛立ち、追い詰められた気持ちが強く伝わったような気がしますが。

男が2人に女が1人。
ユーモアとアクションを織り交ぜながら、無鉄砲な旅を続ける犯罪者を描き、終盤には悲哀を残す。
マスコミに取り上げられるような存在となり、人々の共感を呼ぶ。
そういった要素を並べてみると、あることに気付くのです。
この映画は、それを狙っていたのかどうかは不明ですが、どこか『俺たちに明日はない』をイメージさせるような作品なのです。
スピルバーグ監督は、これを“遅れて来たアメリカン・ニューシネマ”という意識で作ったのかもしれません。
まあ、そういう映画なのです。

では、死ななかったら、また会いましょう。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

PROFILE

古川土竜
  • Author:古川土竜
  • FC2ブログへようこそ!
  • RSS
  • 09 | 2017/10 | 11
    S M T W T F S
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 31 - - - -

    RECENT ENTRIES

    RECENT COMMENTS

    RECENT TRACKBACKS

    ARCHIVES

  • 2017年09月 (1)
  • 2017年08月 (1)
  • 2017年07月 (1)
  • 2017年06月 (1)
  • 2017年05月 (1)
  • 2017年04月 (1)
  • 2017年03月 (1)
  • 2017年02月 (1)
  • 2017年01月 (1)
  • 2016年12月 (1)
  • 2016年11月 (1)
  • 2016年10月 (1)
  • 2016年09月 (1)
  • 2016年08月 (1)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年06月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2016年04月 (1)
  • 2016年03月 (1)
  • 2016年02月 (2)
  • 2016年01月 (1)
  • 2015年12月 (1)
  • 2015年11月 (1)
  • 2015年10月 (1)
  • 2015年09月 (1)
  • 2015年08月 (1)
  • 2015年07月 (1)
  • 2015年06月 (1)
  • 2015年05月 (1)
  • 2015年04月 (1)
  • 2015年03月 (1)
  • 2015年02月 (1)
  • 2015年01月 (1)
  • 2014年12月 (1)
  • 2014年11月 (1)
  • 2014年10月 (1)
  • 2014年09月 (1)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (1)
  • 2014年06月 (1)
  • 2014年05月 (1)
  • 2014年04月 (1)
  • 2014年03月 (2)
  • 2014年02月 (1)
  • 2014年01月 (1)
  • 2013年12月 (1)
  • 2013年11月 (1)
  • 2013年10月 (1)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (1)
  • 2013年07月 (1)
  • 2013年06月 (1)
  • 2013年05月 (1)
  • 2013年04月 (1)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (1)
  • 2012年12月 (1)
  • 2012年11月 (1)
  • 2012年10月 (1)
  • 2012年09月 (1)
  • 2012年08月 (1)
  • 2012年07月 (1)
  • 2012年06月 (1)
  • 2012年05月 (1)
  • 2012年04月 (2)
  • 2012年03月 (1)
  • 2012年02月 (2)
  • 2012年01月 (1)
  • 2011年12月 (1)
  • 2011年11月 (1)
  • 2011年09月 (1)
  • 2011年07月 (1)
  • 2011年06月 (1)
  • 2011年05月 (1)
  • 2011年04月 (1)
  • 2011年03月 (1)
  • 2011年02月 (1)
  • 2011年01月 (2)
  • 2010年12月 (1)
  • 2010年11月 (1)
  • 2010年10月 (1)
  • 2010年09月 (1)
  • 2010年07月 (1)
  • 2010年06月 (1)
  • 2010年03月 (2)
  • 2010年02月 (2)
  • 2010年01月 (1)
  • 2009年11月 (1)
  • 2009年10月 (1)
  • 2009年09月 (1)
  • 2009年08月 (1)
  • 2009年07月 (1)
  • 2009年06月 (2)
  • 2009年05月 (1)
  • 2009年03月 (1)
  • 2009年02月 (1)
  • 2009年01月 (2)
  • 2008年12月 (1)
  • 2008年10月 (1)
  • 2008年09月 (1)
  • 2008年07月 (1)
  • 2008年05月 (1)
  • 2008年04月 (1)
  • 2008年03月 (1)
  • 2008年02月 (2)
  • 2008年01月 (2)
  • 2007年12月 (3)
  • 2007年11月 (4)
  • 2007年05月 (2)
  • 2007年04月 (2)
  • 2007年03月 (2)
  • 2007年02月 (3)
  • 2007年01月 (4)
  • 2006年12月 (2)
  • 2006年11月 (4)
  • 2006年10月 (5)
  • 2006年08月 (2)
  • 2006年07月 (2)
  • 2006年06月 (2)
  • 2006年05月 (2)
  • 2006年04月 (1)
  • 2006年03月 (2)
  • 2006年02月 (2)
  • 2006年01月 (3)
  • 2005年12月 (3)
  • 2005年11月 (3)
  • 2005年10月 (3)
  • 2005年09月 (1)
  • 2005年08月 (1)
  • 2005年07月 (16)
  • 2005年06月 (30)
  • 2005年05月 (31)
  • 2005年04月 (33)
  • 2005年03月 (16)
  • CATEGORY

    LINKS

    SEARCH