ブログ無段
バカまっしぐらなダメ人間の古川土竜が、トチ狂った妄想を膨らませたり、ネジ曲がった暴論を吐いたりするわけで。にょほほほほ。

『ジェリー・スプリンガー・ショー』映画版。

イギリスの放送監視機関Ofcomが、アメリカの司会者ジェリー・スプリンガーを題材にした舞台劇『ジェリー・スプリンガー:ジ・オペラ』を擁護したそうで。
BBCによる『ジェリー・スプリンガー:ジ・オペラ』のテレビ放映にキリスト教団体が多くの苦情を寄せたことに対し、Ofcomは作品を評価するコメントを出したそうで。

アメリカのTV番組『ジェリー・スプリンガー・ショー』は、市長経験もあるジェリー・スプリンガーが司会を務める視聴者参加型のトークショーです。
かなり過激な身の上相談番組で、出演者がスタジオでケンカを始めたりすることも少なくありません。
確か日本でも、かつて放送されていたことがありましたね。
で、そんな『ジェリー・スプリンガー・ショー』を叩き台にしたミュージカルが、『ジェリー・スプリンガー:ジ・オペラ』というわけです。

キリスト教団体からのヒステリックな抗議はともかく、どうやら『ジェリー・スプリンガー:ジ・オペラ』に関する評価は概ね好評らしいですね。
ただ、『ジェリー・スプリンガー・ショー』って映画版もあるんですけど、それはヘロヘロでしたね。
ってなわけで、今回は『ジェリー・スプリンガー・ショー』の映画版、『ジェリー・スプリンガー ザ・ムービー/人の不幸はクセになる』を御紹介。

まず登場するのは、モーテルでハウスキーパーをしている若い女性エンジェル。
彼女はウィリーという恋人がいながら、モーテルの客にも平気で尺八のサービスをして、おまけに継父ラスティとも肉体関係を持っています。
ラスティは無職で仕事を探す気も無く、家計はエンジェルの母コニーが支えています。

ある日、コニーは、エンジェルとラスティが関係を持っている現場を目撃し、激怒します。
ところがエンジェル、「ママに魅力が無いからだ」と逆ギレ。
するとコニーはウィリーの元へ出向いて彼にフェラチオをして、それをエンジェルに報告します。
もうメチャクチャです、この家庭。

コニーは『ジェリー・スプリンガー・ショー』のスタッフに電話を掛け、番組出演が決定します。
すると、コニーとエンジェルは抱き合って大喜び。
イカれてます、この親子。

エンジェル、コニー、ラスティ、ウィリーの4人は、テレビ局のあるロサンゼルスへと向かいます。
テレビ局での打ち合わせに参加したエンジェルとコニーは、それぞれ適当に理由を付けて部屋を抜け出し、司会者のジェリー・スプリンガーにサインをねだりに行きます。
エンジェルは出演者の1人ディモンドに色目を使い、物陰で熱烈なキスを交わします。

収録前日の夜、ラスティが番組に出ないと言い出し、ホテルから立ち去ってしまいます。
エンジェルはディモンドを部屋に連れ込み、激しいセックスをしている所をウィリーに見つかります。
コニーは酔っ払って、エンジェルとのセックスを終えたディモンドに迫ります。
で、そんなこんながあって、いよいよ番組収録の時間となるわけです。

この題材を、どうして映画にしようと思ったのか分かりません。
たぶんコメディーとして作られていると思うのですが、どこで、どうやって笑わせようとしているのか、良く分かりません。

ジェリー・スプリンガーは、自作のカントリー・ソングを披露したり、ベッドシーンまで見せていますが、彼の周辺からは笑いは漂ってきません。
エンジェルやコニー達のドラマにしても、ちっとも笑わせようとしてくれません。
下ネタが満載なんですが、普通にフェラチオシーンを見せたり、普通にベッドシーンを見せたりと、何の捻りも無いので、笑いになりません。
ただ下品なだけです。
例えば、ものすごく動きをデフォルメするとか、別の物に置き換えて表現するとか、そういう工夫もありません。

エンジェル達のバカな家族ドラマを中心に据えて、それを描く上での1つのエピソードとして『ジェリー・スプリンガー・ショー』が出てくるという形なら、まあ分からないでもありません。
しかし、あくまでも『ジェリー・スプリンガー・ショー』がメインであるという形で、ジェリー・スプリンガーを主役に据えているんですよね。
ところが、同時にエンジェル達もメインとして扱っていて、だから焦点が一向に定まらないわけです。

様々なカップルのゴタゴタを描いたり、番組の内幕を描いたり、スタッフの様子を描いたり、ジェリーの私生活を描いたり、話が散らばっていて、まるで芯が無いんです。
エンジェル達の話を描いていたかと思うと、1組のカップルの話が入ったり。でも、そのカップルは、そのシーンだけで消えて、しばらくすると、また別のカップルの話が入ったり。

『ジェリー・スプリンガー・ショー』での出演者の様子が、途中で何度か挿入されます。
でも、それは普通に、実際の『ジェリー・スプリンガー・ショー』の1シーンを切り取っているだけです。
それなら、この映画ではなく、実際の『ジェリー・スプリンガー・ショー』を見た方が遥かに面白いでしょう。
そのまんま映画に挿入されても、面白さは無いのです。

これって、『ジェリー・スプリンガー・ショー』で扱われるような人間関係のゴタゴタやケンカを、何の調理もせずに、そのまま見せているだけなんですよね。
『ジェリー・スプリンガー・ショー』は、「素人の事実を暴露している」ということをショー形式で見せているから人気があるわけで、最初から作り物として同じ内容を提示されても、ちっとも面白くないのですよ。
というか、それは『ジェリー・スプリンガー・ショー』を見れば充分でしょ。

この作品を何とか面白くするためのポイントとしては、エンジェルとコニーがテレビ出演に浮かれて急に仲良くなるとか、出演を渋るラスティを何とか出演させようとするとか、そういう部分を広げていくべきではないかと。
彼女達がテレビ出演するという部分をキーポイントにして、情けなくてバカで可笑しい人間模様を描くのがベターではないかと。
「テレビ出演」という部分を抜いてしまうと、スタジオの外で、番組と同じようなことをやっているだけに過ぎなくなるでしょ。
基本的に、単なるアバズレで何の魅力も無いような女達が、ただエロエロしてるかケンカしてるかの、どっちかですしね。

色んな人物を描いて、群像劇にしたいのかというと、そういうわけでもなさそうです。
単純に、まとまってないだけです。
で、まとまりの無いまま終盤になって、唐突にお涙頂戴っぽくなって、ケンカしてた奴らが何となく仲良くなって終わり。
いやいや、まとまってないんですけど。
まあ、そういう映画なのです。

では、死ななかったら、また会いましょう。
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