ブログ無段
バカまっしぐらなダメ人間の古川土竜が、トチ狂った妄想を膨らませたり、ネジ曲がった暴論を吐いたりするわけで。にょほほほほ。

韓国映画『ラスト・プレゼント』。

Kinki Kidsの堂本剛さんと菅野美穂さんが、韓国の同名映画をリメイクしたテレビ朝日のスペシャルドラマ『ラスト・プレゼント』に主演することになったそうで。
オリジナル版である映画『ラスト・プレゼント』は韓国で観客動員100万人を超える大ヒットを記録し、日本でも「泣ける映画」として話題になりました。
まあ個人的には、ちっとも泣けませんでしたけどね。
というわけで、今回は韓国映画『ラスト・プレゼント』を御紹介。

チョン・ヨンギはヤン・チョルスとコンビを組み、お笑い芸人として活動中。
ヨンギは子供を亡くして2年間休んだ後に復帰したものの、一向に売れる気配は無し。
妻ジョンヨンは生活費を稼ぐため、子供服専門店を経営。
ヨンギは両親の反対を押し切ってジョンヨンと結婚したのですが、最近はケンカが耐えない状態。

ある日、ヨンギとチョルスの前に、マネージメント会社の人間だというハクスとハッチョルが現れます。
2人はヨンギ達に、1000万ウォンを渡せば仕事を成功させてやると語ります。
一方、ジョンヨンはヨンギに内緒で、TVプロデューサーや妻に夫の仕事を頼んでいました。

ハクス達は、実際には芸能界とは何の関わりも無い詐欺師コンビでした。
2人はジョンヨンに接近し、ヨンギに金を出させるよう説得しようとします。
しかしジョンヨンは倒れて病院に運び込まれ、ヨンギは彼女の命が長くないことを知ります。
ジョンヨンの小学校時代のアルバムを見たヨンギは、彼女が数名の人々に会いたがっているのだと考えました。
彼はハクスとハッチョルに頼み、その数名を探してもらうことにします。
そしてヨンギはチョルスと共に、お笑い王コンテストに出場するのでした。

とにかく、これでもかと感傷的になり、過剰なほどに泣かせようとするのは、韓国のメロドラマでは良くあることです。
日本の映画やドラマの世界では古い作品の中でしか見られないような臭すぎるベタベタな演出が、韓国では観客に受けるということなのでしょう。
しかし、その手の韓国ドラマ&映画の幾つかは、日本でも受けています。
そういう作品が日本に入ってきて、多くの人々を惹き付けているということは、「時代は巡る」ということで、また日本でもベタなメロドラマが受ける時期に来ているのかもしれません。

で、この作品を観賞するにあたって重要なポイントは、その「泣きなさいと言わんばかりの演出」に乗っていけるかどうかというコトに尽きるでしょう。
最初に白けてしまったら、もう絶対に入り込めません。
最初に乗れたら、涙チョチョギレまくりに感動するでしょう。

ようするに、「観客を泣かせよう」ということを、ものすごく計算して作っている作品だということです。
自然に涙が溢れてくるというのではなく、意地でも涙を絞り出させてやるというタイプの、最初から最後まで感動モードで感傷ムード、かなり力押しの作品なのです。
そういう部分で、「ああ、巧みに計算しているなあ」と思ってしまったら、もう気持ちが冷めてしまうのですよ。
で、冷静になってしまったら、もうメロドラマには入っていけないわけで。
とにかく一歩目が大切なので、泣きたい人は絶対に自分で感動モードを作ってから観賞すべし。

さて、お前は感動できたのかと問われると、全く乗れなかったのです。
その大きな理由は幾つかあって、まず主人公がお笑い芸人という設定なのに、彼の周囲に笑いがほとんど無いということ。
笑いの部分を、コメディリリーフの詐欺師コンビに完全に頼っているんですよね。
前述したように感傷モード一辺倒で、笑いと泣きのコントラストが無いのです。

それと、細かい点が色々と気になったんですよね。
例えば、妻の死を知ったヨンギの最初の行動が、なぜアルバムに写っている面々探しになるのか。
例えば、なぜヨンギは相棒のチョルスに相談せずに、会ったばかりの詐欺師コンビに人探しを頼むのか。
大体、初恋の人探しになると、その正体を隠したまま進めたって、もうオチは分かっちゃってますし。

ヨンギがクラブでの営業をするとジョンヨンが怒るのも、どうも付いて行けません。
クラブでの営業ってのは、そんなに悪いことじゃないと思うのですが。
売れない芸人は、そういう場所で経験を積むものですよ。
私は知らないんですけど、韓国ではクラブでの営業は悪いことなんですかね。
それと、プロデューサーや妻に賄賂を贈って売り込みを掛けるのは、思いっきりインチキじゃないかと。
インチキでテレビに出演して、それが本当にヨンギのためなのかと。

最も引っ掛かるのは、お笑いコンテスト出演中のヨンギが、途中で舞台を降りて病院に駆け付けてしまうこと。
それって、お笑い芸人としては失格でしょ。
ジョンヨンの望みは、自分がいなくなった後もヨンギが1人でやっていけるようになることのはず。
現場放棄するようなプロ失格の人間が、1人でやっていけるとは思えないのですよ。
というか、1人じゃなくて、ヨンギにはチョルスという相棒がいるんですけどね。
だけど、この作品、チョルスの存在感が薄すぎるでしょ。
最初からピン芸人という設定で良かったんじゃないのかと思うのですが。
まあ、そういう映画なのです。

では、死ななかったら、また会いましょう。

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映画「ソンムル(日本名:ラストプレゼント)日本ドラマでリメイク (20050422朝鮮日報)

→ニュースソース イヨンエ、イジョンジェ主演の号泣、メロ映画(최루성 멜로 영화)「ソンムル(선물)」が日本でドラマでリメイクされる。映画が日本ドラマでリメイクされるのは今回が初めてだ。 日刊スポーツ、サン 隣の国を眺めながら【2005/04/23 08:27】

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