ブログ無段
バカまっしぐらなダメ人間の古川土竜が、トチ狂った妄想を膨らませたり、ネジ曲がった暴論を吐いたりするわけで。にょほほほほ。

オリヴァー・ストーン監督の『JFK』。

オリヴァー・ストーン監督が、2001年9月11日の米中枢同時テロを題材にした映画を撮るそうで。
パラマウント・ピクチャーズの制作で、ニコラス・ケイジが主演するそうで。

オリヴァー・ストーン監督は社会派と称されることの多い人ですが、個人的には「社会派と見せ掛けて、実は商魂たくましいエンターテインメントの人」だと思っています。
ってなわけで、今回はオリヴァー・ストーン監督作品『JFK』を御紹介。

1963年11月22日、テキサス州ダラスでジョン・F・ケネディー大統領の暗殺事件が発生します
やがて犯人として、リー・ハーヴェイ・オズワルドが逮捕されました。
しかしケネディー支持者を自称するジャック・ルビーが、警察やマスコミの前でオズワルドを殺害します。

新しく就任したジョンソン大統領の下、アール=ウォーレン最高裁長官を委員長とするウォーレン委員会が、ケネディー暗殺事件の調査を担当することになりました。
委員会はオズワルドの単独犯行だと断定し、報告書を議会に提出します。

ニューオーリンズの地方検事ジム・ギャリソンは、上院議員のロングから報告書への疑問を告げられました。
調査を開始したジムは、報告書の内容と異なる多くの証言を得ます。
やがてジムは、事件の裏に大物実業家クレイ・ショーが暗躍していると確信するのです。

ニューオリンズの地方検事ジム・ギャリソンの著書『JFK/ケネディ暗殺犯を追え』と、ダラスの新聞記者ジム・マースの著書『クロスファイヤ』を基に、オリヴァー・ストーン監督がジョン・F・ケネディ(JFK)大統領暗殺事件の謎に迫った作品です。
冒頭から、ケネディーに関する実際のフィルムを使用し、歴史に残っている事実を描写しています。
ケネディー暗殺のシーンから始めても一向に構わないのに、それまでのケネディーの政治家人生をダイジェストで描きます。
それは、陰謀の始まりなのです。
いえ、暗殺事件の陰謀ではなく、オリヴァー・ストーン監督の陰謀の始まりです。

実際のニュース映像を映し出しながら、そこに「置き去りにされた女がケネディー暗殺を企む連中の存在をほのめかす」というフィクションを挿入することで、観客を上手く“オリヴァー・ストーンの世界”へ誘い込むのです。
そこにストーン監督の陰謀があるのです。

「暗殺事件が軍産複合体やFBI、CIA、警察などがグルになった巨大組織によるクーデターだった」と断定するだけの決定的な証拠は、この映画には見当たりません。
ジムの独り善がりな思い込みから始まった、あくまでも彼の推論に過ぎないのです。

しかし、したたかなオリヴァー・ストーンは、推論を事実であるかのように見せ掛けます。
「ドキュメンタリーとしてのリアリティーを持ち込む」というフィクションを利用して、まるでフィクションの形を取ったドキュメンタリーであるかのように観客を錯覚させてしまうのです。

ドキュメンタリーっぽく見せることで、まるで本当に隠された真実が描かれているかのように思わせてしまうのです。
冷静に考えるとフィクションだらけなのですが、たっぷりのセリフを盛り込んで中身をギッシリと詰め込むことによって、冷静な判断を行うだけの余裕を与えません。

オリヴァー・ストーン監督は真実を明らかにするために、事実だけを描こうとしているわけではないのです。
彼は巧みに計算し、娯楽性を考えて、これを「ドキュメンタリー・タッチの皮を被った、社会派のエンターテインメント・フィルム」として飾り付けているのです。

ケネディー暗殺をオズワルド単独の犯行だと断定した陰謀(?)よりも、オリヴァー・ストーンの陰謀の方が遥かに上手を行っています。
オズワルド単独の犯行説よりは、この映画で描かれる“真相っぽい内容”の方が、説得力があるかもしれません。
まあ、そういう映画なのです。

では、死ななかったら、また会いましょう。

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